759: 彼氏いない歴774年 2010/02/10(水) 12:01:10 ID:3NvlD6D7
中学生だった頃
その頃私は購買部で売られていたメロンパンが好きで好きでしかたがなかった
とはいえ基本お昼には母の作ったお弁当を持参して食べていたため
そのメロンパンにお目にかかれる機会はめったにない
母の都合が合わない時には必ず購買部でお昼を調達するのだけど
それも二ヶ月に一度あるかないかのまれなことだった

引用元:今思い出しても死にたくなる思い出18
http://kohada.2ch.net/test/read.cgi/wmotenai/1260093083/











ある日の朝私はどうしてもまたあのメロンパンを食べたい衝動にかられた
しかし朝食の席には私の分のお弁当をせっせとこしらえる母の姿
すでにお昼はメロンパンにするつもりでポケットに財布を忍ばせていた私は迷った
お弁当もメロンパンも食べてしまえば迷うこともないんだけどそこまでの食欲は私にはない
メロンパンだけ食べてお弁当を持ち帰ることも考えたけど季節は夏
じゃあメロンパンは家で食べるかとも思ったけれど私はどうしてもお昼にメロンパンが食べたかった
結局お弁当もお財布も持ったまま母に見送られ家を出た私は
アパートの階段を下りながら考えに考えて、一番最悪な方法をとった
下の階の踊場に着くなりカバンを下ろして弁当を取り出し、ダストシュートの投入口を開けると
出来て間もない弁当の中身をそこにぶちまけた
少しためらった

そんなことも忘れて中学を卒業し、高校も出て社会人になったある日
最近の子どもたちの食生活が云々というテレビ番組を見ていた母がぽつりと呟いた
「〇〇ちゃんはお母さんのお弁当捨てちゃうぐらい嫌いだったもんね」
画面の子どもを批判していた私は思わず口をつぐんだ
「それなのに六年間食べ続けてくれてありがとうね」
そばにいた私を叱りもせずそう続けた母の姿を思い返した今死んでしまいたくなった

760: 彼氏いない歴774年 2010/02/10(水) 12:18:55 ID:dEgZD31M
>>759
これはお母さん可哀想過ぎる…

762: 彼氏いない歴774年 2010/02/10(水) 13:26:00 ID:y7i3j/A9
>>759
読んでるだけで死にたくなった…
お母さんにちゃんと事情話せた?
決してお母さんのお弁当が嫌いだったわけではないって

776: 759 2010/02/10(水) 22:43:08 ID:3NvlD6D7
>>762
そう伝えたい気持ちはあるけど
母の気持ちを聞いた時のいたたまれない空気をまた味わうのが怖くて
言えずじまいだよ