53: やめ1/3 2010/10/09(土) 14:53:07 ID:ld404DFi0
最近になってびっくりするハメになった友やめ。長いです。

十年も前の話だが、大学に入学早々、知り合った友人Aと二次の合同サークルを組んだ。
二人とも地方出身で、学校の近くのアパートで一人暮らし。
ピコなサークルだったんだが、わりと活発に本を作ってイベントにも出ていた。
本はコピー本で、いつもパソコンのある私の家を合宿所にしての作業。
それを何度か繰り返すうちに、Aはほぼ毎日私の家に泊まりこむようになっていた。

引用元:同人友達をやめるとき@67
http://kohada.2ch.net/test/read.cgi/doujin/1286388520/










Aは一人暮らしを始めるまで、一切の家事をしたことがなかったらしい。
教えても「○(私)ちゃんの方が上手なんだからやってよ」で覚えようとしない。
結局、家事全般を私がやって、自分の食費で自炊してAの面倒を見ている状態に。
夜は私のベッドを占拠して、「電気消さないと寝れないの」と部屋を暗くして寝るA。
私は台所の明かりを頼りに流し台を机代わりに原稿をし、床で寝る生活。

二年も経った頃、いい加減に疲れた私がキレて追い帰そうとすると、
Aは「だって、アパートの電気もガスも止めちゃったもん!」と言い出した。
当時住んでいたのは真冬になると半端なく気温が下がる地域で、その日は生憎の雪模様。
夜だと言うのに玄関口で泣き叫ぶAに、その時はつい仏心を出してしまった。
今にして思えば、それが悪かった。
泣けば許されると覚えたらしいAは、その後も都合が悪くなると泣いて謝るようになった。
「ごめんね、ごめんね」と反省した様子で泣くので、COする決心がつかなくなった。

54: やめ2/3 2010/10/09(土) 14:54:49 ID:ld404DFi0
AをCOできないもう一つの理由に、共通の友人Bの存在があった。
Bは元々Aの友人で、Aに紹介されて知り合った。
好きな本を教え合ったり、萌え話やゲームも一緒にする貴重な友人。
しかし、BはAの仲のよい友人だ。AをCOするならBとも気軽には会えなくなる。
当時の私はそう思い込んでいて、それがとても怖かった。

卒業後、就職した私は、Aに押し切られる形でルームシェアをして住むことになった。
そこはペット可のマンションで、かねてから猫好きと称していたAは、猫を一匹飼った。
私も猫は好きなので、一緒に暮らす分には問題ない。むしろ嬉しいと言った。
ところが、いざ飼ってみるとAは猫の世話をしない。餌からトイレから全部、私任せ。
とは言っても相変わらず家事全般が私に丸投げなので、それ自体は疑問に思わなかった。
しかし、猫の方が私を飼い主と認識したのか、私にばかり懐くようになった。
これはまずいかなと思った私は、ある夜、寝ているAの部屋に猫を入れて寝た。

すると翌朝、目と鼻を赤くしたAがものすごい剣幕で泣きながら怒った。
「猫アレルギーなのに! くしゃみが止まらなくて会社に行けない!」
「え、知らなかった。でもじゃあ、なんで猫を飼ったの!?」
「だって○(私)ちゃん、猫好きだって言ったから。喜ばそうと思って」
「そんな理由で飼われても困るよ」
「だったら猫なんか飼わなかったのに! もういらない!」
( Д ) ゚ ゚メダマドコー

55: やめ3/3 2010/10/09(土) 14:57:08 ID:ld404DFi0
この一件で、とうとう完全にキレた。
冷静になろうと過去の四年間を振り返って、かなり奴隷乙な状態の自分にも気付いた。
AにCOを告げ、一緒に借りていたマンションを退去した。
Bや他のAを通して知り合った友人には、電話とメールで事情を説明した。
一部の友人にはCOされた。
付き合いを続けてくれた友人の中には、逆にAをCOした人もいた。

先日、今は別ジャンルで活動している私のサイトの客からメールが届いた。
開設当時から長らく通ってくれていた客で、カキコや感想もよく送ってくれていた。
その客が、実はAだった。会えないか、また前のように一緒に遊びたいと書いてあった。
心の底からびっくりしたし、六年間も密かに見られていたと知って怖いとも思った。
とりあえず、サイトは灰汁禁。メールも着信拒否して今は平和です。
温泉だし、当時とは住んでいる場所も違うから、押し掛けの心配はないと思う。

ちなみに、Bは今の二次の相方。
あの一件の後も付き合いを続けてくれた友人達とは、今でもオンオフ共に親しくしている。
Aに「いらない、捨てる」と言われたぬこ様は、それこそ喜んで引き取らせていただいた。
今日も私の癒し部隊として、脚の上で寝ている。温かくて重くて幸せだ。

58: 友やめ 2010/10/09(土) 20:03:44 ID:VMN4u8wE0
>>55
乙でした
下僕状態がわかったくらい冷静になれたなんて偉いと思うよ

>今日も私の癒し部隊として、脚の上で寝ている。温かくて重くて幸せだ。
うっうらやましくなんかうらまやひくなんかっ…