80: 和? ◆g0A3JSu6AE 2007/09/18(火) 00:14:09 ID:0M5/wQf50
31 名前:水先案名無い人[sage] 投稿日:2007/09/17(月) 14:40:06 ID:2DrZKkz60
とある街中の話だ。

回りはビル群、住んでいる人はほとんどいない繁華街。
隣同士にすし屋と居酒屋がある。
商売敵というほどではないが、あまり仲はよくない。
すし屋の主人は毎晩ゴミを出す。
すし屋の親父がゴミを持って店から出てくると、野良猫が1匹やってくる。
さび色の汚い猫だ。
親父はゴミ袋の口をあけ、10分ほど奥に引っ込む。
野良猫は当然のようにゴミ袋に入り、食事をする。
親父が出てくると、猫は礼を言うかのように親父に声を掛け帰って行く。
その後2時間ほどすると、居酒屋の店主がゴミ袋を持って出てくる。
ゴミ袋の口は閉めたままだ。
しかし、猫が食べられそうな物をそっとゴミ袋の横に置いて店に帰って行く。
ある日、その猫がいなくなった。


引用元:あなたの心がなごむとき~第40章
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/doujin/1189688125/










居酒屋の店主は残念そうだった。
俺はまた別のある日、すし屋に行った。
おやじが言った。
 「猫飼い始めたんですよ。ずっと長い事野良だったんですがね…
      連れて帰って嫁はんにえらい事怒られましたけど、やっぱ可愛いですわ」
何日かして、俺はすし屋の隣の居酒屋に行った。
居酒屋の店主に、猫は無事ですし屋のおやじと暮らしている事を教えた。
しばらくして、また俺はすし屋に行った。
おやじが笑って言った。
 「隣の○○が初めて食べに来ましてね、猫のことで礼を言うていきよりましたわ。」
それから1月ほど経った頃だったか、
2人の見覚えのあるおやじが連れ立ってやって来て、俺の店でウィスキーを飲んでいった。

ま、そんだけの話だ。

81: なごみ 2007/09/18(火) 00:55:59 ID:sZq90yQA0
>>80
なごむっつうか、沁みるねえ…。

82: なごなご 2007/09/18(火) 01:00:10 ID:rK+g0lvp0
んだね。
なごみじゃないけど、なんかいい話だ。