863: 名無しさん@どーでもいいことだが。 2005/05/28(土) 02:45:39 ID:yhHNxe7m
623 名前:名無し三平 メェル:sage 投稿日:2005/05/24(火) 19:40:58 
初めて戸田に言ったときの話。 
真夜中に釣り場に着いたんだが、暗くてどこがポイントで、どこから竿だしできるかわからない。 
すると、どこからも無く猫が現れた。 
その猫は、何度も何度もこちらを振り向き、俺をどこかに連れて行きたがってるようだった。 
俺は疑いもせず釣り道具を抱え猫のあとを付いていった。猫は何度もこちらを振り向きながら、逃げもせず進んでいく。 
猫は林の中に入り、神社の横を通り猫は進んでいく。私は猫に導かれるように歩いていった。 
しばらく歩くとどこからもなく他の猫が1匹、また1匹と現れ、猫は総勢5匹になった。 
猫達は皆こちらを振り向きながら進んでいく。 
そして、しばらく歩くと林を抜け、視界が開け海が現れてきた。でも更に猫は進んでいき、ある小さな船着場の前で止まった。 
『ここで釣って欲しいのか』と俺は勝手にそう思い、その船着場で投げ竿を3本出した。 
5匹の猫は私の後ろでおとなしく待っている。エサがほしかっただけかもしれない。 
しばらくすると20cm前半のキスが釣れた。 

引用元:あなたの心がなごむとき~第20章
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/doujin/1113229889/







 
本来ならこのサイズのキスはキープするのだが、ポイント案内のお礼にと、猫にキスをあげた。
それからキスを5~6匹釣ったが、お礼にと全て猫にあげた。
キスが数匹釣れた後は、当たりも止まり何もつれなくなったが、猫達は私の後ろで寝転んでいる
何もつれないので『潮が悪いのかな』と考えていると、静かだった猫が突然「にゃー」とないた。
『魚をせがんでいるのか』と私が思い猫を見た刹那、突然緩めていたドラグがうなり、道糸が海に飲み込まれていく。
『キタ━━━━(゜∀゜)━━━━ッ!! 』と思い、あわせを食らわせ、リールを巻き上げていく。
しばらくするとマダイ(48cm:後で計測)が浮かんできた。
釣り上げた後『これは猫にあげられない』と思ったが、
お礼にコンビニ弁当ぐらいはあげようと後ろを向くと、5匹の猫はいなくなっていた。
『あの猫達はいったい何だったんだろうか?』
ちょっと怖くなったが、マダイを釣らせてくれたことに感謝した。

続く

864: 名無しさん@どーでもいいことだが。 2005/05/28(土) 02:46:55 ID:yhHNxe7m
624 名前:名無し三平 投稿日:2005/05/24(火) 19:46:51
続き

不思議な体験をした私はずっと猫のことを考えていた。
『あの猫はいったい何だったのだろうか?』
だんだんあかるくなり、やがて夜が開けてきた。
近くの別の防波堤でも地元の人っぽい釣り人がいるようだ。その人はかご釣りでバンバン何かを釣っている。
『なかなか上手いもんだ』とみていると、その人は釣れた魚をクーラーにしまわず後に投げている。
『ひどいことをする奴だな』と見ていたが、後で何か動いている。よく見ると5匹の猫だった。

そのとき私は全てを悟った。
『猫は私が釣りが下手だと見切り、上手な人の下にエサをねだりに行った』のだと。
その時、猫に好かれるように、もっともっと上手になろうと心から誓った。
その後、何回か戸田に行ったが、猫達は毎回私を出迎えてくれた。

今は引っ越してしまい戸田には行けなくなってしまった。
今でも猫に認めてもらえるように頑張って釣りをしている。
あの猫達は元気にしているだろうか?

おしまい。
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ちなみにヌコ達は今でもご健在だそうです。

867: 名無しさん@どーでもいいことだが。 2005/05/28(土) 10:12:45 ID:U4jrPWMW
>>863-864
釣り指南ネコ、イイ(・∀・)!!