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(※記事が公開され次第リンクが繋がるようになっています※)


221: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 16:34:14.09 ID:+LKYTCjz0
寝なくちゃいけないのに!!寝なくちゃいけないのに!! 
早く続きおおおおおおお!!!!!


225: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 16:36:14.54 ID:4QDc0c6v0
俺は次の日曜から家庭教師のバイトを休むようになった。 
『転職先を見つけるため忙しくなる』とユウには言った。 
ユウに会うことが出来なかった。気持ち的に。 
事実、仕事先を見つける動きもみせていた。 
そろそろ貯金もやばい・・。 
しかしそうはいってもやっぱり探すだけで応募しようとはしなかった家で引きこもることが多くなった。 





引用元:「娘さん下さい!」って言いに行くww
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1244092114/




相も変わらず付き合っていた彼女とは数回会うだけ。
会ってもお互いの笑顔も減った。
セー欲なんてのも彼女に対してわかず飯を食っては帰っていくだけ。
「仕事は順調?」といわれても「まぁ」と答えるだけ。
そんな感じでgdgdと過ごして年度も変わり桜も散った五月。
ユウがちょっと時間を作ってくれとメールで寄越してきた。
俺は渋々承諾した。
駅近くの喫茶店で待ち合わせをした。

227: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 16:40:34.45 ID:4QDc0c6v0
「せんせ」
ユウはいつも俺より早く到着している。
「どうしたの?」
「しんろのことてそうたんがあるの」
ユウがそう言うと近くに座っていた他の客が数名俺達の方を見るのが分かった。
「だいがくに、すすむのか?」
「よねんせいはむり」
「どうして?」
「はやくしゅうしょくしておかあさんをらくに」
就職・・。痛い響きだった。
それ以上に気になったのが周りの視線。
構わず続けた。

228: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 16:41:16.48 ID:4QDc0c6v0
「たんき?」
ユウは頷く。
「どんなしごとに、つきたい?」
「えいご」
「えいご?」
「かいがいえほんのほんやくかに・・」
俺はユウの話を最後まで聞かずに立ち上がった。
俺の正面の席のカップルがコソコソとこちらを見ながら話していたのだ。
驚くユウの手を取りカップルに向かっていった。
「見てんじゃねーよ!バカップル!!」
俺は振り返らずに店を後にした。
むかつく。
心底腹がたった。
ユウは見世物じゃない。

229: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 16:42:21.28 ID:4QDc0c6v0
「せんせ?」
「おれのいえではなそう」
その店は俺の家の傍であったから。下心なんかで呼んだわけじゃないぞw
俺は怒りから何も話さずにずんずん突き進む。
ユウの腕を掴んでいるのも忘れて。
気づいたのはユウの手が上に上に移動して俺の手を握り締めたからだ。
小さくて柔らかい手が俺の手を包んだ。
しかし思わず振り払ってしまった・・。
「いや、その・・」
俺はてんぱった・・、さすがに今の態度はどうかしている・・。
「へへ」
ユウが恥ずかしそうに、ちょっと切なそうに笑った。
今でもあの日のことは謝ってない、本当に悪かったと思う。

233: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 16:45:55.37 ID:4QDc0c6v0
家に上げるとユウは驚いた表情を見せた。
「きたない」
おうおう・・。ちょっとは遠慮してモノを言えと思った。
言うほど汚いとは思わないけれどなw
俺はテーブルに置かれたパソコンを立ち上げて『絵本翻訳家』をググッた。
その間のユウの行動がおかしい。
チラチラと部屋を見渡している。
「どうした?」
と尋ねる。

242: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 16:49:59.27 ID:4QDc0c6v0
「そうじしないの?」
「あのな・・」
面倒なので筆談に変えた。
「一人暮らしなんてこんなもんだぞ」
ユウもすぐにペンを走らせる。
「食事もちゃんと採ってるの?」
「とってる」
ここは言葉。
「彼女さんを家に呼んだりはしないの?」
「よばねーよ」
「先生だらしないよ」
「うるさい。ちょっと黙ってろ!!」
殴り書きをした。
図星なことを言われてキレるとかwくそったれですw
ユウは何も言わずに隣に正座をしていた。
なんで正座wと思ったが反省の意をこめているのだろうとほっておく。
俺は構わず調べた。

246: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 16:51:25.44 ID:4QDc0c6v0
どうやら短期の英語科を出て翻訳家(絵本ではない)になった人はいるよう。
そして絵本翻訳家は少子化の影響から絵本自体が少なくなっているために相当なるのが難しい職業のようで・・。
淡々とメモ書きをしていると肩を叩かれた。
「なに?」
ユウはペンをとってこう書いた。
「掃除していい?」
・・・。
是非!と即答したかったが何か癪に障ったので「好きにして」と書いた。
ユウはパッと立ち上がり掃除をしだした。
「すてていい?」「これはどこ?」
なんて聞きながらテキパキと掃除をしていくユウを見ていい奥さんになるわな・・なんて思ってた。
ものの数十分で見違えるほど綺麗になった俺の部屋。
ほんのり汗をかいていたユウに「ありがとう」と告げメモを手渡す。
「せんせ、ありがとう」ユウもお辞儀をしてきた。

245: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 16:51:24.11 ID:zLISbRRvO
なんか、やたら人間らしいよな、>>1って。

247: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 16:52:16.63 ID:J8bqVHW6O
よく怒れるってかキレられるなwwwwww
俺だったらなんか変に縮こまっちゃうわ

249: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 16:53:25.55 ID:VneAmMgQ0
良い子だ

253: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 16:55:10.09 ID:4QDc0c6v0
「せんせ、すごいね」
「ネットつかえば、できる」
パソコンを指差す。
首を振るユウ。
「わたし、せんせをそんけいしてる」
「ん?」
俺が???な顔をしていると紙に書く。
「尊敬」
そして俺を指差す。
尊敬ね・・、どこにそんな要素があるw
「先生は私を普通の子と見てくれる」
「だって、普通じゃん」
「ありがとう」
俺は「うん」と言い、続けて今日はもう帰りなとユウに言うと素直に帰っていった。
帰った後に『色々悩んで一番の道を選んで下さい』とプーの俺は偉そうにメールを送った。
『先生も頑張ってね』と返ってきた。
俺は再びパソコンに向かう。
彼女の気持ちに答えるのは無理。
でも彼女が俺に抱いている綺麗過ぎる幻想を保つことは出来るのではないかと。
先ずは仕事を探そう。
人並みにちゃんとしようと思った。

256: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 16:57:46.35 ID:GNkNWrlC0
健気だな、それも>>1相手だから余計になんだろな
裏山

261: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 16:59:52.30 ID:4QDc0c6v0
夏が過ぎ、そろそろ年の瀬だというのに仕事は決まっていなかった。
少し高飛車になっていたのかもしれない。
有名どころの大学を卒業して有名企業に入った俺勝ち組wだから転職先もある程度いいところじゃないとwwなんて自惚れていたのかもしれない。
面接にこぎつけたのはわずか一社。しかも落とされる。
その間にもユウとはメールで連絡をちょくちょく(月に一回くらい)とっていた。
どうやら進路は短期大学の英米文学か英語科にするとのことだった。
彼女の英語力なら短期大学の英語科では物足りないのではと思ったが・・。
そんな感じで過ぎていく日々・・そしてあの日が来る。

264: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:01:05.24 ID:4QDc0c6v0
二月。
久々の面接。
昼からの予定ではあったが朝から目が冴え渡っていた。
ユウの合格発表の日でもあったからだ。
ダブルのドキドキ。心臓に悪いw
十時過ぎ。
メールが来た。
「先生、合格したよ」
きたああああああああああああああああ!!!
俺はすぐに返事をする。
「おめでとう。四月からは晴れて大学生だ」
小学生だったユウがもう大学生・・。感慨深かった。
でも呑気に浸っている場合ではない。
俺もしっかりしないととスーツに着替えた。
今日はいける!と確信していた。
俺も四月から社会人復帰だと。
でもそんな上手く行くわけないw

277: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:04:38.06 ID:4QDc0c6v0
面接は散々だった。
空白の時間を問い詰められ、俺の人間性も否定され・・、圧迫面接というか、ただこき下ろされただけ。
久々に凹んでいた。自己嫌悪もプラスされてな。
なんか誰かと一緒にいたかった。
ユウに連絡しようか・・まさかw
俺は例の彼女に電話をした。
しかし繋がらない。おかしい・・今日は休みのはずだ。
何度かけても繋がらない。
仕方なしにメールをした。
『今日会えない?』
するとメールが返ってきた。
『今忙しくて電話出られない。どうしたの?』
どうしたの?と聞かれて俺は隠していた事実を話そうと思った。
もう隠していても意味はない。
こういう時に彼女に頼らなくていつ頼る。
都合のいい考えが俺の頭をよぎる。
『実はな、俺だいぶ前に仕事辞めてるんだ。今は仕事を探している段階。それで今日の面接で散々だったから○○の顔が見たくなって』
今思えば最低なメールだわなw

275: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:04:18.44 ID:gQtTEool0
>>1今晩何時に行くんだ?間に合わないぞ

278: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:05:56.28 ID:GPdo5KO20
間に合わないとか、途中で行っちゃうのだけはナシな

282: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:09:00.02 ID:4QDc0c6v0
時間心配してくれている人ありがとう。
ユウのお母さんが今日は遅いから8時くらいだと思う。
ユウから連絡が来るから。

(続き)
しばらくするとメールが返ってきた。
『だと思った。つか何様だ、お前。もう二度と連絡してくるな』
青ざめた。予期せぬ返事だったから。
俺は電話を掛けた。
出ない。もう一度・・。
「しつけーなぁ」
男の声だった。
「あれ?」
「今○○とデート中なんだよ、殺すぞ」
「ちょっと・・」
すぐに電話は切られた。
数分はボーっとしていたと思う。
ハッとしてもう一度電話を掛ける。
プープーとなる。
話中?違う着信拒否だ。
メールはどうだ?
『あて先を確認してください』
オワタ・・。
何もかもがオワタ・・。

288: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:11:50.04 ID:4QDc0c6v0
面接先の最寄り駅のベンチで俺は一人うなだれていた。
彼女を失ったショックというか面接とも相まってプライドがズタボロだったからな。
2,3時間はいたと思う。完全に不審者。
そこに一通のメール。ユウからだった。
『合格通知!』
写メールと共に送られてきた。
何故か涙がこぼれてきた。
尊敬していると言ってくれるユウの方がよっぽど頑張っている、難聴者というハンデをものともせずに頑張って自分の道を歩んでいる。羨ましい。そして妬ましい。
俺は無意識にユウに『電話』をしていた。

289: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:12:37.99 ID:4QDc0c6v0
初めて掛ける電話。
「せんせ?」
声が聞こえてきた。
「てんわじゃわからないよ」
「おめでとう。本当におめでとう」
俺は聞こえるはずもない言葉を受話口に向けて話す。
「せんせ?どうしたの?」
ユウには無言電話なんだろう。
「せんせ?せんせ?」
その問いかけが俺を苛立たせた。
面と向かってじゃなきゃ話せないのかよ?
ふざけんな。
なんで俺の声が聞こえないんだよ!!!!
「せんせとこにいるの?」
「うるせええええええ!!!!!!!!!」
あまりにも理不尽。
そして俺は電話を切った。
もうこのまま電車に飛び込んで死のうかと思った。
マジで。
でもそんな勇気もない。
トボトボと俺は家に帰ることにした。

291: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:13:48.57 ID:4QDc0c6v0
途中パチスロを打って帰った。
こんな日に限って当たるなw
連荘を重ねて五万勝ち。
夜の店でも行くかと思ったが遅いし帰る。
電車に揺られて駅につく。
家に帰ってネトゲでもやろう。
適当にバイトして適当に過ごそう。
もう彼女もいない・・一生そんな感じでいいやと思っていた。
改札を抜け階段を下りる。
・・・。
・・・あのさ。
なんでかな・・。
なんでそこにいるのかな?w
どんだけ待ったんだよ?w
今何時だよw
「せんせ」
笑顔のユウがそこにいた。

292: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:13:58.62 ID:FYKxOUeCP
理不尽だ・・・
理不尽だが・・・(;ω;)

296: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:15:23.94 ID:KwMfFz3C0
目から汗が…

305: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:18:30.95 ID:gQtTEool0
感動したと同時に自分の彼女に嫌気がさしてきたのは俺だけか

306: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:18:56.89 ID:4QDc0c6v0
「いつから?」
「たまたま」
嘘が下手。
「おそいから、かえれ」
「せんせ、げんきない?」
「うるさい」
わざと顔を近づけて言った。
「うるさくない、しんぱい」
ガキに心配される筋合いはない。
俺は無視して歩き出そうとした。
しかしユウが腕を掴んでくる。
振り払っても振り払っても掴んでくる。
うざい。
「はなせ!」
「せんせはなにもはなしてくれない!」
「話しても聞こえねーだろ!!」
ここ一番に力強く振り払う。

310: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:20:11.31 ID:iC3d8Mh1i
それにしても>>1の短気ぶりにはイライラさせられるぜwww

315: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:22:00.63 ID:+LKYTCjz0
>>310
この>>1のツンデレ具合にユウはやられたんだろ

316: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:22:02.42 ID:4QDc0c6v0
「いいか。俺はお前が抱いているような人間じゃない。いわば屑だ。
お前の方がよっぽど素晴らしいよ。耳が聞こえなくても健聴者と同じ。
いやそれ以上に輝かしい人生を送っている!
なにか?見下しているのか?馬鹿にしているのか?ああ?ふざけんなよ!」
聞こえないのを言いことに絶対言ってはいけないことを口に出してしまった。
困った顔をするユウ。
分かるわけない。こんな怒鳴ってもユウには届かない。
「ばーか!あーほ!どーじ!まぬけ!!!」
小学生みたいな煽り文句を浴びせた
俺は柱に頭を当てた。
もう最悪だ。サイアク・・。
その日は俺の涙腺も緩んでいたんだなー。
三度の自己嫌悪に泣けてきた。

318: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:23:19.28 ID:9JlpoPxt0
うらやましいぜ
俺も就職できなくて彼女に振られた

俺のユウはどこにいるのかなぁ・・・

324: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:25:35.37 ID:4QDc0c6v0
「せんせ、ひとい」
驚いた?まさか聞こえていたのか?
同時に俺の背中に彼女の手が触れた。
背中で突きはねるがどかない。
「かおでわかるのよ」
ユウは言葉を続けた。
「せんせはいいにおい。むかしからこのにおいがすき」
匂い?タバコ臭いだけだ。
「せんせ、すき。たいすき」
ユウの体もぴったりとくっ付いてきた。

332: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:27:22.28 ID:4QDc0c6v0
俺は咄嗟に振り返った。
驚いた表情を一瞬見せたがすぐに顔をしたに向けるユウ。
「ごめんなさい」
なんて謝る。
俺は携帯を取り出して打ち込んだ。
『好きってどういう意味だ?』
言い方が古いがラブかライクのどっちなんだと。
ユウも携帯を取り出して打ち込む。
『先生に彼女がいるのは分かってる。でも気持ちは伝えていいでしょ?』
『気持ちって?』
『先生の事がずっと好きなんだよって』
俺はユウを見た。
ユウは視線をどこに置いていいのか分からない様子。
「ごめんなさい」
俺の顔が強張っていたのかまた謝ってきた。
それが物凄く可愛かったのな。
もう無理だった。
俺もユウのことを無意識に好きになっていたのかもしれない。
それは今となっては分からないけれど。
俺はユウを抱きしめた。
ユウは体を一瞬震わせたがユウの手もゆっくりと俺の背中に回った。
「馬鹿だな、ユウちゃんは。こんな屑を好きになって」
聞こえないのをいいことに。
「せんせ」
ユウが力強く俺を抱きしめてきた。
「たいすき」
俺も強く抱きしめた。

326: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:26:04.03 ID:MuQp8CP0O
この話には何か血が通っているような気がする


今がユウにとっても1にとっても幸せだろうから幸せにしろよとは言えないけど、
もう少し短気なのなおせよ

339: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:28:09.49 ID:Uk7T/UV+0
俺今日一日仕事してねぇwwww
会社のお偉いさんと雑談しながらvipとかwwww

346: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:29:50.21 ID:4QDc0c6v0
ユウも大学生になり四月、五月と月日が流れていく。
でも例年のようにgdgdとはしなかった。
俺は身の丈にあった仕事を探しとにかく定職につこうと思った。
部屋も綺麗した。
身なりも正した。
タバコも賭け事もやめた。
それは一重にユウがいたからだな。
彼女は大学に入ると同時に翻訳家についても学びだした。
いつも一生懸命で前向きな彼女を見ていると俺もしっかりしないとと自然と思うようになった。
ちょっと脱線するが実のとこと今のところ翻訳家にはなれていない。
需要のなさと、やはり障害者ってことで難しいようで。
でも俺は応援している。
得意だった絵を生かして絵本作家になれば?とも勧めている。
とにかく今でもユウは前向き、ポジティブだ。

352: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:31:49.61 ID:4QDc0c6v0
んで7月。
年に数回の実家からの電話。
俺はその時ユウのことを言った。
「今度帰るとき彼女連れて行っていいかな?」
「あらーwもちろんよwどんな子かしらw」
「普通の子だよ」
「会社の人?」
ドキっとしたが冷静を保ち。
「いいや」
「写メくらい送りなさいよw」
母親は歳と反して携帯を使いこなす、よく写メを送ってくるんだw
「後でな、それと一つ知っていてほしいことがある」
「なに?w」
「彼女は耳が聞こえない?」
「え?」
一気にテンションの下がる母親。

360: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:34:31.01 ID:4QDc0c6v0
「そういうこと」
「病気かなにか?」
「まぁ」
「障害者ってこと?」
「そんな言葉を使うな」
「連れてこないで」
「は?」
「お母さんは認めない。寄りによって障害者なんかと・・」
「おい、言葉が過ぎるぞ」
「とにかく家には連れてこないで」
自分の耳を疑った。
実の母親がそんなこと言うなんてと。
もちろんユウには話さなかった。
「今度俺の実家にいかないか?」と誘ったら喜んでいたからな。

362: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:35:26.04 ID:gQtTEool0
母ちゃんひどいな・・・
でも、親の気持ちもわかる。
>>1が守ってやればそれでいいんだ

363: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:35:28.91 ID:FYKxOUeCP
母親・・・
またモヤモヤさせられるとは・・・

369: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:37:19.26 ID:4w4Y4tHHO
>>360
母親
表でろこるぁ!

371: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:37:49.38 ID:VCYzqKmS0
連れてくるなって人の親が言う言葉か?
ひどすぎる・・・

372: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:38:54.22 ID:+LKYTCjz0
>>360
ムカついた
でも母ちゃんの事は悪く言えない・・・

373: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:39:00.68 ID:HYFrKToaO
大事な長男の幸せを考えれば普通

375: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:39:05.88 ID:strTKhqnO
なんというドラマチック展開

376: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:39:21.44 ID:4QDc0c6v0
そして八月の末・・俺はレンタカーを借りて実家の会津若松に帰ることにした。もちろんユウを連れて。
運気ってのはあるのかもな。
仕事の方も、面接は上手くいき後は連絡待ちっていう具合にもなってた。
その流れに身を任せその日までに何度となく母親を説得した。
しかしメールは返ってこない。
ユウとの2ショットも送ったが返事はない。
このまま家に帰っても追い返されるだけかもと思ったが構わない。
その時は直接ガツンと言ってやろうと思った。
ユウとの約束が優先だしなと。
それに初ドライブでユウも満足げだったからそれで全てがおkだった。
しかし実家に近づくに連れて緊張。
最後のパーキングエリアで実家に電話。
休みだったので父親が出た。

379: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:40:38.02 ID:grKZlmFL0
彼女の性格等事前情報がないだけに、
反応としては仕方ない部分もあるが・・・
母さんそれはないぜ・・・

380: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:40:38.76 ID:wLSPypbd0
まぁ母親にしてみれば人並みの幸せをつかんでほしいと思う気持ちは大事

だが、そんなのは当事者の問題で関係ないよねぇと思う今日この頃

381: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:40:39.40 ID:4QDc0c6v0
「母さんは?」
「いるよ」
「もうすぐでそっちに着くから」
「え?そんなこと聞いてないぞ」
「末には帰るって言っただろ」
「そうか、(受話器を話して)おーい、男が帰ってくるってよー」
何かを話している。
「一人か?」
「いいや、彼女とだ」
「彼女と来るそうだー」
うるせーよ、親父w
「じゃあ気をつけてこいよ」
そう言うと切られた。
そして実家に到着。
チャイムを鳴らす。
出てきたのは地元で働く弟だった。

382: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:41:08.63 ID:VCYzqKmS0
>>1
おまえ若松か?俺も若松www
くそぅ、親近感限りなく増大中!
おまけに涙が止まらない

384: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:41:39.32 ID:5Vo7qgyE0
弟と親父に期待

390: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:43:10.92 ID:4QDc0c6v0
「おう」
「なんだよ彼女連れかよw」
そういう弟にユウはお辞儀をした。
「うるせー。早くいれろ」
「うーっす」
そして玄関に行くと親父が出てきた。
「おお、家に若い女の子がくるとは!!」
親父はしゃぎすぎだw
ユウはまたお辞儀をする。
奥で母親が覗いているのが分かった。
「母さん!!母さん!!」
親父が母親を呼ぶ。
渋々出てくる母親。
「ただいま」
母親は無表情のまま何も言わない。
「彼女のユウちゃんです」
玄関先に揃った家族に紹介をした。

392: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:43:37.06 ID:m9cKDyA/0
親父がかわいい

395: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:44:39.75 ID:wLSPypbd0
まぁ、得てして母親と妻はうまく行かないもんだからねぇw
初めから嫌われてるぐらいで丁度いい気がする。

399: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:45:54.52 ID:4QDc0c6v0
「はじめまして。ユウといいます」
ずっと車の中で練習していた台詞。「ちゃんといえてる?」って何度も尋ねてきた。発声なんて気にする必要ないのになw
「初めまして。男の父です」
なんかキリっとなりやがった親父w自重しるw
そして「お茶用意するからおいでおいでー」と父親と弟はリビング入っていく。
しかし母親は立ったまま。

405: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:48:16.19 ID:54mko7teO
1 準備しなくて大丈夫?

409: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:49:10.67 ID:4QDc0c6v0
さんくす。
チャリで10分のところにあるから平気。
書き込みながらも準備はしてるんだぜw

416: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:51:23.99 ID:4QDc0c6v0
「なんだよ」
俺と母親の間の空気を読んだのかユウが困った顔をする。
すると母親は手を前に持っていった。
手話だった。
『初めまして。私の名前は○○です。よろしくお願いします』
これを手話でやった。
このやろー。
俺は笑顔を堪え切れなかった。
あの時ほど母親に対して愛のこもった怒りを感じたことはなかった。
ユウの顔にも満面の笑みが零れた。
普段俺の前では滅多に使わない手話を母親に見せた。
『初めまして。ユウと言います。お邪魔します』
って。
靴を脱ぎあがる。
「練習したのか?」
母親に尋ねる。
「知っていただけ」
ツンデレをやるには歳が行き過ぎているだろw
でもこんな母親が大好きだ。

419: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:51:57.50 ID:7rCwVWFd0
え、何、ツンデレ?

424: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:52:37.29 ID:8ZVjQBoT0
母のツンデレに萌えた・・・
両親いい人だなぁ

426: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:52:38.59 ID:VneAmMgQ0
かぁちゃん、見事

427: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:52:39.03 ID:grKZlmFL0
母親!!!
泣かすなっ!!!
仕事中やばいだろ・・・

431: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:53:09.62 ID:iC3d8Mh1i
>>1のツンデレは母親譲りだったのかwww

435: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:53:51.41 ID:4w4Y4tHHO
かぁちゃんにイライラして本当にすみませんでした

444: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:55:58.67 ID:4QDc0c6v0
父親も弟も初めは驚いていたがすぐに慣れてくれた。
弟は空気を読まず「手話教えてw」なんて言っていたので張った押しておいた。
ユウもユウで簡単な手話を教えていた。
夕飯を食べ終えると弟は部屋に入り父親はビールを片手にだべってテレビを見ながら寝てた。
ユウは風呂に入っていた。
「ユウちゃん、いい子ね」
「ああ人一倍な」
「ごめんなさいね」
「気にするな。誰もが同じ反応する」
「結婚考えているの?」
「急になんだよw」
「あんたも30近いじゃない」
この時はまだ20後半になったばかりなのにw

445: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:56:00.93 ID:u/Yt9AV50
でも母ちゃんからしたら息子に苦労せずに
幸せになってもらいたいからそういう態度に
なっちゃったんだろうな

446: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:56:00.92 ID:o5gp7EuV0
カーチャンの悪口言った奴出てこいやあああああああああああああぁぁぁぁ!!!

450: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:57:26.70 ID:iC3d8Mh1i
>>446
すいませんでした

456: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:58:37.03 ID:4QDc0c6v0
「今では30過ぎても結婚してない人なんてザラだろ」
「支えてあげられるの?」
人の話聞いちゃいねー。俺はビールの缶を潰す。
「分からない・・」
そこに風呂上りのユウが顔を出した。
母親の貸した寝巻きに身を包み頭をバスタオルで拭いている。
湯に漬かって満足げな表情。
俺は一息ついた。
そして手招きしてユウを傍に呼んだ。
ちょこんと座るユウ。
バスタオルの上から俺は彼女の頭を撫でた。
「母さん、前言撤回だ。何が何でも彼女を幸せにしたい」
母親は一度頷いて「お風呂」と言って去っていった。
ユウはキョトンとしていた。
そして俺の顔を見る。
「なんでもない」
「そっか」
「ゆっくりできた?」
「きもちよかった」
この笑顔を絶やしたくないんだわw

463: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:59:52.44 ID:IicfzYVj0
母ちゃんは・・複雑な気持ちだったんだろう
親としては本心から祝福できないかもしれない、それでも
立派な、いい母ちゃんじゃないか

466: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 18:00:35.31 ID:MuQp8CP0O
さらっと泣けること言うな・・・

467: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 18:00:37.74 ID:4QDc0c6v0
次の日にはもう帰ることにした。
まだ大学生のユウを連泊させることに気が引けた。
昼には出て観光をして帰った。
帰りの退屈な東北道。
隣にユウがいれば飽きなんてのはないがな。
「せんせ、しあわせものたね」
俺は運転しているので前も向かなくてはいけない。
だからなるべく大きき口を開けて話した。

472: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 18:02:26.65 ID:CKpAQnuH0
>>1
年の頃も同じ、仕事辞めてフラフラしてた時期があるのも同じですげえ親近感を覚えた
立ち直れたお前ならユウちゃん幸せにできんだろ

がんがれ 超がんがれ

480: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 18:03:41.08 ID:4QDc0c6v0
「どうして?」
「すてきなかぞく」
「そうかな?」
「うん」
「ユウのおかあさんもいいひとだろ?」
「うん」
ちょっと無神経だった。
父親のいないユウ。兄弟のいないユウ。
『家族』が羨ましかったんだろう。
「ユウと出会えことも幸せの一つだ」
わざと見えないように喋った。
「なに?」
答えずに俺はユウの頭を撫でた。
片手運転だったけど構わない。混雑もしていなかったし。
何も言わずに撫でた。
ユウもそれ以上何も言わなかった。
しばらくするとユウの頭がすっと落ちる。
寝てしまったようだ。
俺は手をどけて前を見据える。
俺はこの子を幸せにする。
絶対にだ。

484: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 18:04:51.42 ID:HYFrKToaO
彼女にこのスレ読ませたらガン泣きした件について…
俺悪くねーよ…

489: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 18:06:41.67 ID:4w4Y4tHHO
>>1にユウを幸せにしないと仕事なくす呪いをかけた。
せいぜいがんばって幸せにするんだな。

495: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 18:07:48.40 ID:gQtTEool0
帰ってプロポーズしよ

499: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 18:09:17.27 ID:4QDc0c6v0
仕事は見事に内定を頂き今のところ落ち着いた。
そして今年の三月の末。
ユウは就職せずに翻訳家の道を目指すことになった。
ちょっと現実の冷たさを感じていて落ち込み気味だったユウを連れて散歩しがてら花見をしていた。
よく晴れた日だったな。
そしてユウの作ってきたサンドウィッチを食べるためにベンチで。
ヒラヒラと舞う桜が綺麗なところだった。
「せんせ、おいしい?」
「うまい」
無言で食べる。
「はい」
おお、お決まりのリンツw
「ありがとう」
包みを開け口に入れる。

521: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 18:14:28.44 ID:4QDc0c6v0
「せんせ、さくらきれいね」
「だね」
「せんせ、さくらすき?」
「すきだよ」
「わたしも」
まじまじと桜を見るユウの横顔。
小学校の頃となんら変わりがないその愛くるしい笑顔。
見た目は本当に健聴者と変わらない。
でも耳が聞こえないと言うだけでこの子なりに苦労はしてきたんだろう。
小さな一人の生徒だった子がこんなにまで大人に成長した。
歳なのかなw
彼女の横顔を見ているだけで涙腺が緩んだ。

528: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 18:15:48.09 ID:4QDc0c6v0
「せんせ?」
ユウが背中を擦ってきた。
「せんせ、たいじょぶ?」
「ごめん、ごめん」
ユウがハンカチを手渡してきた。
涙を拭きそれを返す。
ハンカチを受け取る小さな手、その手を握った。
「せんせ?」
「けっこんしよう」
「え?」
「けっこんしよう」
驚いた顔をしたと思ったのもつかの間、ユウが急に泣き出した。
初めて見るユウの涙。
「ユウ?」
もしかしてフラグ折れた?と思った。
うわー、まだ早かったかなって。
でもハンカチで涙を拭いたユウの顔は笑っていた。

536: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 18:17:19.41 ID:4QDc0c6v0
「せんせ、わたしみみがきこえないのよ?」
馬鹿かと思った。
今更なんだよと。
「かんけいない」
「せんせにめいわくかける」
過去を思い返すってのは突然なんだな。
塾で最後の授業の日。
「迷惑だったでしょ?」と言われたのを思い出した。
「かけない。かけられたことなんて、ない!!」
俺は語尾を強くして言った。
「せんせ、いいの?」
俺はリンツの包みを取り出して小さく丸めた。
そしてユウの指にくるくると巻く。
「ゆびわ」
ユウの目からまた涙が零れる。
「けっこんしてください」
「うん・・、あっ」
ユウは首を振った。
「はい」
律儀な奴めw
桜の木の下で俺は彼女にプロポーズをした。

540: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 18:19:03.66 ID:wGkCOI0p0
>>536
その指輪のとこで俺の涙腺は崩壊した

そこから始まったんだもんな

470: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 18:01:38.37 ID:GPdo5KO20
>>1は挨拶行くまで後どれくらい時間あるんだ?

541: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 18:19:16.90 ID:4QDc0c6v0
長々とすいませんでした。
こんなこと書きながらめっちゃ緊張しております。
まだ連絡がこないから何時に行くのか分からないけれど。
ちゃんと自分の気持ちを伝えにいこうと思ってます。

542: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 18:19:18.32 ID:+LKYTCjz0
>>536
お前は俺は何回泣かしたら気がすむんだ・・・
俺とも結婚してくれ!

515: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 18:13:25.55 ID:k5Jwtlun0
ユウちゃんのお母さん、ものすごく喜びそう。

546: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 18:20:17.93 ID:vBGd29I2i
涙も乾いたし、肌着も乾いたからそろそろ脱いでいいの?

547: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 18:20:45.39 ID:wLSPypbd0
ナンカ>>1 はまだ手を出していない気がするわけですがwww

552: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 18:21:30.17 ID:NCW84e1VO
久しぶりに良スレに会えた

561: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 18:22:59.50 ID:+LKYTCjz0
>>541
感動した!!
ホントがんがってほしい!
これから少し大変な事もあるかもしれんが
>>1がいれば大丈夫だって信じてるぞ!!
幸せになってくれよ!絶対にな!

562: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 18:23:01.81 ID:grCdh7JVO
ユウちゃんはうぶなわけ?

564: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 18:23:39.97 ID:Yphj0T6m0
>>562 そうに決まってんだろうが!!!

525: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 18:15:19.79 ID:wGkCOI0p0
いまだにゆうは>>1の事を「せんせ」と呼んでるのか?
そろそろ直した方がいいんじゃないの?

566: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 18:23:56.15 ID:4QDc0c6v0
今でも「せんせ」と呼ぶねw
人前だと恥ずかしいけれど長年の呼び名だ、直してほしいとは思わないw
それと>>547のようにまだ・・なんだ。
一年半近く付き合っていて恥ずかしい話w
だからもう息子をは閉まってくれw

570: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 18:25:13.56 ID:Uk7T/UV+0
正直「せんせ」のほうがときめくが、子供生まれたら控えるほうがいかもなw

583: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 18:27:09.33 ID:4QDc0c6v0
>>570
確かになw

595: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 18:28:57.10 ID:I/Vat804O
今夜の報告、入籍、式、初夜
必ずスレ立てろよ糞が

596: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 18:28:59.34 ID:7Y8NeOce0
ぉ〜優しいね1はww
しっかり結婚の許しを得て来いよ!d(ゝω・*)

報告も待ってるぜ…もげちゃえ(。´Д⊂)

610: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 18:31:14.94 ID:4QDc0c6v0
新しくスレ立てる気はないよww
もしここが残っていたら報告しにくるけどね。
があああああああああ、緊張するだがあああああああ

618: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 18:32:11.05 ID:wLSPypbd0
>>610
座布団すすめられても座布団に座るなよ!
椅子勧められても土下座・・・とまではいかないけど、立って言うんだぞ!

563: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 18:23:08.97 ID:RigTWZpT0
>>1
既に>>161の時点でこの戦いは勝ち戦だ。
適度な緊張は大切だが、礼儀さえ押さえておけば大丈夫。
どーんといってこい

636: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 18:36:59.82 ID:4QDc0c6v0
七時だと。
急だな、おい。
行って来る。
深呼吸・・。

641: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 18:37:48.64 ID:oPcjpibM0
>>636
逝ってこい
ガンガレ

645: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 18:38:21.46 ID:iC3d8Mh1i
>>636拳闘を祈る

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 22:33:39.61 ID:4QDc0c6v0
ただいま。
十時過ぎに帰ってはいたんだが少し書き溜めていたので遅くなった。
報告します。

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 22:34:06.80 ID:6yJQlsQw0
>>51キター

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 22:34:13.89 ID:XsLSS+9y0
>>51
おかえり

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 22:34:54.67 ID:4QDc0c6v0
チャリがパンクしていたのをすっかり忘れていた。
マジで焦って走った。
着いたのは7時15分ころ。
アパートの前でユウが待っていてくれた。
「せんせ」
俺は両手を合わせて謝る。
ユウは笑って首を振る。
「いこ」
そう言われて家に上がった。
リビングのテーブルには既に食事が用意されていた。
ユウは俺が今日なんのためにここに来るのか母親に言ったのだろうか。
そんな疑問を持ちながら食事をした。
想像できると思うが食事中は静か。
会話しながら食べるってのは中々難しい。
まぁ、時折言葉を挟むけどね。
それよりも緊張の方が上。
いつ言おうか。今か?嫌ちがう・・。今か?まだいいだろ。
の繰り返し。
そんなこんなで飯食い終わる。

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 22:36:41.66 ID:4QDc0c6v0
片付けは一緒にした。
「男さんは座ってて」
と言われたが積極的動く。
好印象を最後の最後までもたせておかなければとセコイ話w
片付いたテーブルに紅茶とガラスのボールにリンツがたくさんw
親子揃って好きなようですw
ユウはその中でもホワイトしかとらない。
これがデフォ。いいよ、可愛いよ。
んで沈黙。
ユウがチラチラと俺を見る。
ここしかないと思った。
「お母さん」
母親はキョトンした表情を見せた。
俺は椅子から降りて正座をした。
すると呼んでもいないのにユウも俺の隣に正座した。
「お話があります」
ユウの母親も察したのかカップを置き椅子から降りて俺達の前に正座した。
今と思えばなかなかシュールな光景。
でもその時は接近したが故に緊張マックス。

76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 22:37:43.41 ID:4QDc0c6v0
「ユウさんと付き合いをさせていただいて月日が過ぎました。僕も今の仕事を順調にこなせています」
噛まずに・・噛まずに・・と心を落ち着かせる。
「今の僕ならユウさんを幸せに出来ると確信しています。ですから、ユウさんをこれからも一生大事にさせてください。僕にユウさんを下さい」
下さいって言っちゃたよ・・と思いながら床に顔をつけた。
ユウもまた同じように床に顔をつける。
俺の言葉は分からなくても動作で判断したのだろう。
数秒間の沈黙。
「男さん、顔を上げてください」
俺は母親の言葉に顔をパッと上げる。
何故か浮かれない顔。
そしてため息をついてこう言った。
「私は後悔しています・・」

79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 22:38:20.59 ID:lPyfqd1h0
え・・・?

80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 22:38:35.73 ID:8ZVjQBoT0
え?後悔?

83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 22:39:07.16 ID:9JlpoPxt0
良い視聴者だな

84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 22:39:08.54 ID:4QDc0c6v0
血の気が引いた。
おいおい・・。
99パーセント即答でおkだと思っていた。
自惚れちゃダメなのか・・やはり。
母親は言葉を続けた。
「私は後悔しています。男さんのような人の伴侶が私の娘であることを」
「え?」
「もっと素晴らしい女性がいます。娘は障害者。そしてずっとあなたを愛し続けていたとも彼女の口から聞きました」
母親の口から「障害者」だと?
耳を疑ったが黙って聞く。

88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 22:40:22.51 ID:4QDc0c6v0
「自分を押し殺してはいませんか?何か変な使命感に駆られて娘を大事にしていかなければと思ってはいませんか?」
こんな母親だったか?
「そうだとしたら私は後悔してもしきれません。あなたの人生を狭めてしまったと」
何を言っているだ?
俺は少し憤っていた。
「どうですか?」
俺は唇を噛んだ。
そして隣のユウを見る。
聞き取れなくてユウは不安げな表情をしていた。
そんなことはない。
心配するな。
俺は心からユウと結婚したい。

94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 22:41:19.92 ID:4QDc0c6v0
「お母さん、あなたの言っていることは全部被害妄想です。僕の気持ちに嘘偽りは一切ありません。彼女を幸せにしたい。ここでお母さんに断られても何度でも頼みに来ます」
俺は母親の目を見てそう言った。
「俺にとってのユウさんは誰よりも愛おしい女性です。こんなに素晴らしい女性に育てたお母さんを僕は心から尊敬します。ですから、後悔なんかしないでください」
すると母親は目を逸らして顔を後ろに向けた。
体が震えていた。
ユウがすぐに母親の元に駆け寄る。
「大丈夫」とユウに言うと俺の方を向いた。
「ごめんなさいね」
母親は姿勢を正した。
「自分の娘を障害者なんて初めて口にしてしまった・・」
「・・・」
「男さんの本音が聞きたくて。ごめんなさい・・」
そういうことか。

97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 22:42:31.51 ID:4QDc0c6v0
安心した。そしたら自然と堅くなった俺の表情も緩ませることが出来た。
「おかあさん、僕はダメ人間かもしれません。でも絶対にユウさんだけは幸せにします。どうか見守ってください」
母親は涙で声にならず頷くだけだった。
ユウが困った笑顔を見せながら俺の隣に再び座った。
「おかあさん」
母親がユウを向く。

99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 22:43:31.54 ID:4QDc0c6v0
「わたしをうんでくれてありがとう。わたしをそたててくれてありがとう。これからもたくさんありがとうをいわせてくたさい」
ユウは俺の手を取った。
「これからは○○さんといっしょにあゆんていきます」
俺の名前がユウの口から出るのは久しぶりだった。
俺も強く握り返した。
「お母さん、よろしくお願いいたします」
床の音がなるくらい俺は思い切り頭を当てた。
「ユウをお願いします」
涙ながらの母親の声に俺も泣きそうになった。

108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 22:45:35.41 ID:4QDc0c6v0
帰り。
ユウは下まで送ってくれた。
「せんせ、きょうはありがとう」
「こちらこそ」
じゃあなと言って帰ろうとした。
すると「まって」と言われた。
「せんせ、おぼえてる?」
ユウはジーンズのポケットから写真を取り出した。
少し色あせたその写真は紛れもない塾で撮ったものだった。
写真の中の二人は『若かった』。
「たからもの」
ユウが笑う。
俺はユウを抱きしめた。
彼女と出会ってから長い月日が経った。
変わったのは歳か。
程度や種類の違いはあるにせよ彼女を愛おしく思う気持ちは塾の頃から変わらない。
俺はユウが大好きです。
絶対に泣かせたりはしません。
Vipの皆様・・長々とありがとうございました。

103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 22:44:52.13 ID:l4b2g6L60
これって運命ってやつだよな

104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 22:44:55.74 ID:FMb8c8yh0
今、俺の涙腺が完全に崩壊した

とりあえず>>1おかえり

110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 22:46:04.28 ID:/nkhiFMpO
(´;ω;`)目汁が止まらないお

111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 22:46:07.49 ID:Bv33q0TBi
aa

117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 22:46:36.99 ID:lPyfqd1h0
>>108
なにが泣かせませんだ!!
俺らをこんなに泣かせやがってチクショウ!!!!

118: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 22:46:47.20 ID:tf1XY6yP0
心温まるスレだぜ







ニートだけど

141: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 22:48:36.95 ID:APUxX2iqO
糞ーっ!地球人のクセにこの俺様を泣かせやがってーっ!

144: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 22:48:50.92 ID:8ZVjQBoT0
>>108
いい話をありがとう(´;ω;`)


187: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 22:55:49.38 ID:iX+xTO1rI
リンツのリンドールホワイト買占めてくる

197: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 22:57:18.04 ID:4QDc0c6v0
みんなさんくす。
本当は前スレに書き込みたかったんだけど意外にも時間を食ってしまって。
本当に心はすっきりしてる。
心だけなww

201: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 22:58:20.39 ID:7JAEMdtcO
俺、初等教育の短大卒業したのに就職出来ず、今年23になっちゃうフリーターだけど…


>>1のおかげで、もう一度夢を追っかけようと思いました。
せんせ ありがと(*´Д`)

203: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 22:58:31.22 ID:ClwqUQNYP
>>197
前スレだったらすぐに埋まってたからこれでよかっただろう

218: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 23:01:47.10 ID:vtwxbPSZ0
aa

219: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 23:02:37.76 ID:hYMs9rnyO
vipもたまにこんなスレあるからいいよな〜

一人部屋で泣いてもうた。俺も今の彼女を心底愛するとせんせに誓うぜ!

220: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 23:02:52.95 ID:504bCKRT0
もし映画化してお前らが舞台挨拶に来るなら俺は必ず見に行くぞ!!!

226: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 23:04:30.52 ID:S35jY2k50
そしてどっかのブログに乗るのか・・・

244: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 23:08:36.42 ID:NAGn2RO2O
>>197
おめでとう!
普段みないvipでたまたま見つけたこのスレ、なんか不思議な縁を感じる。。

248: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 23:09:16.37 ID:vtwxbPSZ0
>>1おめでとう。
運命の素晴らしさを感じた。
末長くお幸せに…

252: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 23:10:20.74 ID:4QDc0c6v0
俺のレスはこれで終わりにする。

難聴者ってのも色々いるのは事実だ。
発声が出来るユウは恵まれている方なわけだ。
それでも初めて会う人だと違和感、それ以上に不快感を覚える人もいる。
でも何かを伝えようと思う気持ちは人間誰もが持っている。
口じゃなければ目、手、体・・どこでも伝えられる。
伝え方じゃなくて何を伝えるかだとユウと出会って学んだ。
このvipってのもそうだな。
色んな思いがあるわけだ。

って偉そうなことはここまでで去るw

まとめサイトとか映画化とか映像化とか言っているけどそれに俺は口出ししない。
vipに載せている時点で何も言えないしな。
まぁ、億が一にも映画化されたらこっそりと見に行くがw
でも絶対にユウを『障害者』として捉えてはほしくない。
ユウはユウだ。

んじゃ、マジでさいなら。ノシ

254: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 23:10:52.27 ID:kJ3VV36+0
お幸せに

259: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 23:11:30.94 ID:iAWEmYIhO
>>252
元気でな!まじおつ!!!!

260: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 23:11:52.45 ID:S35jY2k50
>>252
乙!
本当に幸せに!

269: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 23:13:08.72 ID:reXqkGtF0
>>252
乙!幸せにな
ありがとう

273: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 23:14:41.02 ID:hDvhDq2U0
末永くお幸せに。
久々に心が温かくなったよ。
ありがとう。幸せを分けてもらった気分だ。

1: 1 ◆tfVDuq1IME 2009/06/09(火) 23:47:25.61 ID:scAB1Yni0
必死で悩んだ末に再度立ててしまった。
でも色んなコメントを見て一つだけ言いたいことがあったんだ。


酉は日付も変わるから一回だけ付けておく。

3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/09(火) 23:50:12.09 ID:PqiNCgkM0
結局どうなったの?

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/09(火) 23:53:02.66 ID:scAB1Yni0
>>3
こっちはどうもなってないよ。
結婚式の日取りもまだ未定だしな。
夏ごろにはと思っているけどね。

そうじゃなくてさ。
俺がこの前のスレで最後に言った
『ユウを障害者として捉えてほしくない』という言葉。
これに俺の言葉足らずのせいで誤解を与えてしまったようなので訂正したいんです。

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/09(火) 23:59:15.49 ID:scAB1Yni0
スレを立ててまで反論することか?と思うだろうが・・な。
これは万が一、億が一、この話が2chだけではなく多く知れ渡ることになった場合、そして何か違った形で表現された場合・・お涙頂戴ドラマのように『障害者』という枠組みで描かれるのが嫌なんだってことだ。
誰かが言うようにユウは障害者手帳を持っているから障害者は障害者だ。
それを否定する気はない。それに加えてそれを気にする気もない。
でもそのハンデを利用するってのは嫌なんだよと。
最近流行の余命一ヶ月の〜でも花嫁の切ない『死』が感動を呼ぶ。
普通の死じゃないから故に『泣ける』
ルーキーズは『奮闘』が感動を呼ぶ。
普通の男子高校生じゃない故に『胸が熱くなる』
じゃあ、俺とユウの話は?
『障害者』であるから故に・・ってのが嫌なんだよと。
・・まぁ、この言葉が俺から出たのは正直なところ「映画化?書籍化?うはwちょっと嬉しい」なんていう自惚れからだと思う。
冷静さを保とうと思ってもボロがでてしまったんだなぁ・・。
なんか少し舞い上がってたんだ。
非日常的なことが起こりうるのかもしれない??と思ってな。
でも今は余計な一言を入れてしまったなと後悔しています。

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/10(水) 00:01:48.13 ID:OLFuSDpD0
VIPでやんな・・本当にごめんなさい。
でも色々なまとめサイトに載せて頂いて多くの人に読んでもらえたことでも嬉しいです。
難聴者に対する理解が少しでも広まればなんて偉そうな事を言ってイミフな駄文を閉めます。
荒れるのは目に見えているから日曜日の事、そして有給を使って実家に帰った時の話を少し話して終わりにする。
後日談なんていらねーって言う人は・・すいません。

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/10(水) 00:06:06.40 ID:OLFuSDpD0
日曜日は朝からユウと共にある人に会いに行った。
ろう学校のユウの恩師だ。
中学1年、2年、そして高校の3年間の担任だったそうだ。
今は退職されていてボランティアで幼い難聴者のために手話で本を読んでいるという。
結婚するということを報告に行きたいとユウが頼んできたんね。
俺は車でその先生の元へと向かった。

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/10(水) 00:08:32.14 ID:OLFuSDpD0
自宅から三十分ほど走らせた住宅街に先生の家はあった。
家の前に着くと生垣の先に見える大きな窓越しに先生らしき人物見えた。
車を出るなりユウは彼女に手を振る。
彼女もこちらに気づいたようで窓をゆっくりと開けて微笑んでくれた。
「せんせ!」
ユウが元気な声を出す。
おー、先生はみんな「せんせ」なんだなw
思わず反応しちゃったじゃねーかw

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/10(水) 00:14:50.64 ID:OLFuSDpD0
玄関で出迎えてくれたその人は背筋もしっかりしていた。
後で年齢を聞くと80近いという。
息子夫婦と一緒に暮らしておりボランティア活動がない日はこうやって家でのんびり本を読んでいるとのことだった。
ユウと俺は彼女に婚約したことを伝えた。
皺くちゃな顔をもっとシワシワにさせて喜んでくれたよ。
それから彼女は話を聞かせてくれた。
独り言のように語っていたけどw
ユウが学生の頃の話だった。

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/10(水) 00:17:22.13 ID:OLFuSDpD0
手話と言葉を使ってゆっくり話してくれた。
ユウは前にも話したように小学校は普通の地域小学校だった。
でも中学校からはろう学校。
反発や疑問、不満が多くあったそうだ。
この話はユウからも聞いていた。
なんで私がろう学校に?ってな感じだ。
耳が聞こえないという現実を受け入れていたのにそれが崩れた。
家でも母親に八つ当たりをしていたらしい。
学校でもそう。同級生はおろか、先生にも悪態(無視みたいなもん)をついていた。
友達は当然出来ない。
授業も一人違うことをやっている。
担任である彼女は見兼ねて一対一で面談をしたという。

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/10(水) 00:19:20.31 ID:OLFuSDpD0
でも思春期の悩める女の子とすぐに打ち解けられるわけがない。
それ以来何度も何度も・・諦めずに接したと言う。
耳が聞こえない子に対して感情を言葉で伝えるのは難しい。
難しいけれども言葉じゃなくても感情は伝えられる。
「伝えたいと思う気持ちが大事なんですよ」
俺も同じ考えだ。
「何事も諦めたらダメなんです」
どっかの漫画の名台詞と似たような事を言うw
「何を言っても騒ぐ子供に何かする度に注意する。ずっと続けていけばいずれ静かになるものなんです」
なるほど。根気が大事なんだな。
俺も短気を直すべきだ・・と反省するw

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/10(水) 00:23:14.88 ID:OLFuSDpD0
話を戻すとユウはいつしか心を開いてくれるようになったようで。
半年掛かったと。
ユウは面目ないっと言った具合でその話を聞いていた。
一通り話を終えてコーヒーに口をつける彼女に俺は尋ねた。
「でもよく覚えてらっしゃいますね」
歳がいっているからとか、そんな失礼な質問じゃないぞw
多くの生徒を教えてきた中で、ここまで鮮明にユウの事を覚えているものなのかと。
「ユウちゃんは人一倍手間が掛かりましたから・・ね?」
ユウに向けて目を細める。
ユウはふざけてとぼけた顔をする。
「そうじゃなかったですか?男さんも」
流し目で俺を見てくる。
このおばあちゃん・・まだまだ長生きするなw
「これからお互いの気持ちにすれ違いが出てくることもあるでしょうが、その時は怒りに身を任せるのではなく一度深呼吸をして相手を見つめてあげてください。ユウちゃん、あなたもちゃんと旦那さんを支えるのよ?」
ユウが頷く。
俺も一緒に頷いたよ。

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/10(水) 00:27:17.96 ID:OLFuSDpD0
そして月曜、そして今日と俺は実家に帰っていた。
もちろんユウも連れてね。
ユウの母親からの許しをもらったということを家族に報告ってのもあったが一番の目的は俺の唯一無二も親友(仮名:山本)と言っても過言ではない彼と食事をすることにあった。
中高と共に過ごした山本。
昔も今も小太りで眼鏡の山本。
昨日も変わらない山本と飲んできた。
実家から数分の所に二世帯で住んでいる山本の家でご馳走になった。
「いらっしゃい」
出迎えてくれたのは奥さんだった。
山本は26の時に結婚している。
奥さんは現在妊娠中。
こちらも山本と似ているポチャ子さん。妊婦だから余計だった。
でも相変わらず夫婦揃って可愛らしい。

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/10(水) 00:29:58.99 ID:OLFuSDpD0
「久しぶりだな」
山本も顔出す。
「ユウちゃんも久しぶり」
ヨッと手を挙げる。それに反応してユウも同じ動作をする。
「ようやく結婚か・・」
すでに出来上がっている様子の山本。
お腹を擦りながら感慨深げだった。
飲み会はというと楽しい席だった。
お酒の弱いユウも地酒を振舞われ飲んでいた。
すっかり赤くなる。
大丈夫か?と思ったが山本の奥さんと楽しそうに話しているのでよしとする。
「不安か?」
山本が突然そんなことを言ってきた。
「何が?」
「少しは不安なんじゃないか?」
昔からだ。変に勘ぐるところがある。
山本は俺が少しでも顔色が悪かったり、元気がなかったりすると声を掛けてきてくれた。
こいつ俺のこと・・なんて良からぬ想像をしてしまったことはいい思い出だw

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/10(水) 00:33:40.28 ID:OLFuSDpD0
「ユウのことか?」
「気を悪くするなよ」
顔に不機嫌が表れていたのか肩をすくめる山本。
「不安に思っていてもしょうがないだろ」
不安がないかと言われれば・・そりゃあるよ。
恋人ではなく夫婦になるのだから。
「相談があったらいつでも連絡しろ」
「ありがとよ」
ユウをチラっと見る。
目が合う。
酔っ払ってたんだろうなw
手を振ってきた。
俺も呆れながらも手を振り返した。
漠然とした不安は無きにしもあらずだが・・。
逆に不安がないってのも怖いもんだと思うし。
大丈夫。
正直な話そうやって言い聞かせていた。
プロポーズをしてからずっと。
なんか引っかかったまま俺は若松を出た。

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/10(水) 00:36:04.73 ID:OLFuSDpD0
車を開けて走る高速。
空いていた。
「せんせ、つかれてる?」
どうやら口数が少なかったようで。
「へいきだよ」
「そう」
その、なんていうか、俺は感情を隠せないんだわな。
不器用っていうか。
何か考え事をしているとそれに没頭してしまうようで。
「せんせ、けさにゅーすみた?」
突然ユウがそんな事を言い出した。

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/10(水) 00:38:43.67 ID:OLFuSDpD0
「いいや」
「ぜんもうのひとがぴあのこんくーるてゆうしょう」
ああ。耳には入ってきていたな。
「すごいよな」
「うん」
「それがどうかしたか?」
「ううん」
「・・・そっか」
なんか俺の心が読まれているんじゃねーかと思った。
何を言いたいのか理解出来なかった。

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/10(水) 00:43:47.37 ID:OLFuSDpD0
暫くの沈黙の後、ユウが口を開いた。
「わたしは・・」
「いうな」
やっぱり。昨日の山本との話は筒抜けか。
酔っ払っているようで見ているところはしっかりと見ている・・か。
「わたしはみみがきこえません」
「おい」
「まえむいて、きいて」
「・・・なんだよ」
ユウが淡々と何かの『詩』を語りだした。

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/10(水) 00:49:21.11 ID:OLFuSDpD0
こんな内容だった。

私は耳が聞こえません。
あなたの声が聞こえません。
あなたの喜びを聞くことが出来ません。
あなたの悲しみも、怒りも聞くことが出来ません。
そしてあなたの「愛している」さえも。
でも
私は誰よりもあなたの成長を喜んでいます。
誰よりもあなたの悪さに悲しみ、怒りもします。
そして誰よりも愛しています。

これはユウがろう学校にいた時に心に残る詩らしい。
難聴の母親が子供に向けて歌った詩。
ユウはそれをスラスラと口から出した。

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/10(水) 01:02:09.01 ID:OLFuSDpD0
「せんせ」
「・・・なに?」
「わたしも、わたしもせんせのこえきこえなくても・・せんせのことわかるから」
言葉が力強かった。
「お、おう」
「せんせのかお」
「かお?」
「せんせのかおをみてりかいてきる」
あー、ムキになってるんだなとw
吹っ切れた。
不安?どうでもいいだろそんなことと。
「じゃあけんかのときもちゃんとみろよ?」
意地悪を言う。
「なるべく」
そーですかw

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/10(水) 01:05:15.16 ID:OLFuSDpD0
以上ですた。

この前のスレで終われば『綺麗なまま』だったと思う。
でもそうもいかないのが現状。
色んな人の支えあっての二人。
これからが本腰をいれないといけないところだと思うのも重々承知。

キモいスレだということも承知。
でもこの前の最後のレスの言い訳だけはしたかったからな。

じゃあ、そろそろ消えるよ。

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/10(水) 00:36:02.98 ID:LtK/3fS/0
後日談があったとは・・・

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/10(水) 00:51:47.84 ID:s8aKTy7Z0
>>1おめでとう
結婚するんだから不安はあって当然だ
お互い違う人生を歩いてきたもの同士が
同じ屋根の下で生活を共にするんだから
ぶつかる事が多少なりとも出てくる
それこそ先生の言うように
一呼吸置いて話し合うってスタンスが重要になってくるのよ
・・・俺もマダマダだけど・・・

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/10(水) 01:08:09.07 ID:TJ5q5Qm/O
>>1お幸せにー('-'*)

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/10(水) 01:08:20.53 ID:s8aKTy7Z0
おつかれ
彼女と幸せになれよwwww

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/10(水) 01:11:06.57 ID:5DLsVCQIO
せんせ乙!

自分は蛇足だとは思わん。色んな壁があるかも知れないけど、力を合わせて乗り越えて行く事を願ってます。

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/10(水) 01:14:49.16 ID:0PFM3hJxO
心から祝福します。幸せになりやがれです。





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