234: おさかなくわえた名無しさん 2007/08/29(水) 07:20:20 ID:VYXdz2Zj
学生時代、貧乏旅行をした。帰途、寝台列車の切符を買ったら、残金が80円!
もう丸一日以上何も食べていない。家に着くのは約36時間後…。
空腹をどうやり過ごすか考えつつ、駅のホームでしょんぼりしていた。





引用元:□ いい人・やさしい人のお話 13 □
https://life8.5ch.net/test/read.cgi/kankon/1185296623/





すると、見知らぬお婆さんが心配そうな表情で声を掛けてくれた。わけを話すと、持っていた
茹で卵を2個分けてくれた。さらに、私のポケットに千円札をねじ込もうとする。
さすがにそれは遠慮しようと思ったが、お婆さん曰く、
「あなたが大人になって、同じ境遇の若者を見たら手を差し伸べてあげなさい。社会ってそういうものよ」
私は感極まって泣いてしまった。

お婆さんと別れて列車に乗り込むと、同じボックスにはお爺さんが。最近産まれた初孫のことを詠った
自作の和歌集を携えて遊びに行くという。ホチキスで留めただけの冊子だったので、あり合わせの
糸を撚って紐を作り、和綴じにしてあげた。ただそれだけなんだが、お爺さんは座席の上に正座して
ぴったりと手をつき、まだ21歳(当時)の私に深々と頭を下げた。
「あなたの心づくしは生涯忘れない。孫も果報者だ。物でお礼に代えられるとは思わないが、気は心だ。
せめて弁当くらいは出させて欲しい。どうか無礼と思わんで下さい」
恐縮したが、こちらの心まで温かくなった。

結局、車中で2度も最上級の弁当をご馳走になり、駅でお婆さんに貰ったお金は遣わずじまいだった。
何か有意義なことに遣おうと思いつつ、その千円札は14年後の今もまだ手元にある。
腹立たしい老人を見ることも少なくないけれど、こういう人たちと触れ合うことができた私は物凄く幸運だ。

235: おさかなくわえた名無しさん 2007/08/29(水) 12:30:01 ID:EfCB0KJm
>>234
涙が出た。
貴方のその素敵なお話を聞けた自分も幸せだ。ありがとう。
そのおばあさんの千円札は、御守りだね。
こうなったら、ずっと大切に持っていてもよいかと思います。
よい話ありがとう。

236: おさかなくわえた名無しさん 2007/08/29(水) 14:22:20 ID:BE089QkJ
有り合わせの糸を使って冊子を和綴じに出来る>>234に惚れた。

237: おさかなくわえた名無しさん 2007/08/29(水) 18:54:31 ID:2qosp8S3
>>234
心が洗われた
いい話をありがとう

238: おさかなくわえた名無しさん 2007/08/29(水) 19:10:53 ID:BFpHMLz2
>234

あなたが優しい人だからこそ、こうした
心温まる経験をしたのでしょう。
ぼくも心に「いつか誰かにあげる千円札」を
忍ばせておこうと思いました。

よいお話をありがとう。

240: おさかなくわえた名無しさん 2007/08/29(水) 20:26:34 ID:N9dq9CR4
>>234
素敵な話を聞かせてくれてありがとう
あなたはいつまでも感謝を忘れずにいてすごく素敵だね
優しさの連鎖っていいね
私も困ってる人に優しくしたいな

241: おさかなくわえた名無しさん 2007/08/29(水) 21:22:16 ID:+Ozj9YR6
>>234
じーんとした
社会ってそういうもの、このセリフは頂いて帰る
ありがとう