近所やデパートの中で地面に置く形の看板を見かけたら
必ずしばらくその看板に寄りかかるようにして隣に立っていた。
笑顔で小首をかしげ、片足のつま先をちょんと地面につけたポーズで。

「看板娘」という言葉を勘違いしてそれになりきっていたんだけど
私の可愛さでこのお店にお客さんがどっと押し寄せ、いつか店長が
「いやあ！君がうちの看板娘をしていてくれたのか！！ありがとう！」と
お店の品物を持ってお礼に来てくれると信じていた。