603: 本当にあった怖い名無し 2013/04/02(火) 06:40:47.89 ID:+8+IudDfO
学活の時間に図書室で本を読む事になった。
活字を読むくらいならマンガ、マンガならなんでもいい。普段読まないようなものでも読む、そういう人種はどのクラスにもいたと思う。
俺は戦国時代にハマっていたので今川義元を読んでいた。
マンガを読んでた連中が急に馬鹿笑いを始めたかと思うと俺の方に駆け寄って来て

引用元:本当にやった復讐 15
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/occult/1361521980/










604: 本当にあった怖い名無し 2013/04/02(火) 06:45:02.42 ID:+8+IudDfO
「おい、クソ森~、お前クソ森だろ?クソ森返事しろよ~クソ森~クソ森~」
「クソ森クソ森クソ森~」「ギャハハハクッソ森」
と下卑た顔で罵ってきた。
最初は意味不明だったが、
連中が手に持ってた『はだしのゲン』を見てすぐ理解した。(主人公のゲンが森という卑怯なヤツにクソ森ってあだ名を付ける)
俺の名字が森なのでちょっかいを出してきたんだろう。

605: 本当にあった怖い名無し 2013/04/02(火) 06:55:12.63 ID:+8+IudDfO
「ゲンに卑怯な事するなよ~クソ森~」「クソ森はほんと卑怯だよな~」「クソ森最悪~クソ森臭い臭い」
さすがにこっちが怒ろうとしたら
「マンガの話、マンガの話、文句あんの?」「俺たち、クソ森の話をしてんだよな~」「だよなマンガだよマンガ」

…ウザい事この上無かったが俺は本を読み続ける事にした。

この連中は他の類友に『はだしのゲン』を見せ回って仲間を増やし、
それ以降も俺をクソ森呼ばわりしてからかうようになった。

606: 本当にあった怖い名無し 2013/04/02(火) 07:08:54.35 ID:+8+IudDfO
通学路で俺に会うと脈絡もなくクソ森の話を始めたり
教室では昼休みに図書室から持ち出した『はだしのゲン』を手に俺に聞こえるようにクソ森談義
女子からは「給食食べてるのにクソ森とか言うのやめてよ」と言われても
「図書室の本の話だからしょうがないだろ~」「クソ森最悪なんだもん、クソ森~」「そうそうクソ森が悪い」

俺が森だから男子がふざけてると俺まで悪者扱いされてる感じだった。

608: 本当にあった怖い名無し 2013/04/02(火) 07:56:13.16 ID:+8+IudDfO
騒がれると他にも迷惑がかかるので、給食は速攻で食べて連中から逃れるように適当な空き教室にいるようにしたんだが
その教室に連中の1人が入って来た(最初の主犯の3人でそのうちの1人、一番下っ端だが酷く調子に乗る)

「あれなんか臭うぞ、もしかしてはだしのゲンのクソ森が本当にいるのかも~」と白々しい演技をしながら近付いて来た。
俺は相手もせずに佐竹義重を読んでいた
どうも1人で探しに来たのか他の連中は来る気配が無かった。
俺は覚悟を決めた。

609: 本当にあった怖い名無し 2013/04/02(火) 08:14:17.71 ID:+8+IudDfO
こいつはそんな俺の心境に気付かずに、更に調子に乗って何かを言っていたと思う。
俺は持っていた本を閉じて背の部分で横っ面を思いっきり弾いた。
事態を飲み込めてないのか、頭を抑えて、あわわとする相手に反対側から同じように二発目を入れた。
何か言っていたが、うずくまって防御体制を取る相手に俺は無言のまま構わず数発打ち込んだ。

相手は泣いていたようだが痛みと恐怖で声にならないのか呼吸も絶え絶えで泣いていた。
話掛けようとするだけでも怯えてしまうようになってた。

それから、ゆっくり話掛けて「この事は誰にもしゃべるな。」と口止めした。
約束を守って誰にも言わなかったようだ。

610: 本当にあった怖い名無し 2013/04/02(火) 08:48:54.71 ID:+8+IudDfO
それから、態度を豹変させないようにお願いした。
「今まで通りクソ森と言え」と

この時点でリーダー格にも復讐を考えていた
下っ端1人をいじめて終えただけになると卑怯者になると思ったからだ。

611: 本当にあった怖い名無し 2013/04/02(火) 09:13:32.76 ID:+8+IudDfO
林間学校が近い内にあった。
復讐するには絶好の機会なのだが、なかなか手段が思い浮かばなかった。
単純な暴力に訴えた前回は罪悪感が残ったのでその時、読んでいた本の宇喜多直家のように相手を権謀術数を駆使して倒そうと考えていた。



そして復讐になるかどうか解らないが、一つの作戦を実行する事にした。

613: 本当にあった怖い名無し 2013/04/02(火) 09:31:11.34 ID:+8+IudDfO
まず、部屋割りを決める前に担任のいる職員室に行って
神妙な顔で「○樫君と喧嘩してしまってるんですが仲直りしたいんで部屋を同じにして下さい。お願いします。」と頼んだ。
それから、余計な横槍を防ぐ為に「自分の力で解決したいんでお願いします。」とも付け加えた。

担任は俺の申し出に応じてくれて
「じゃ、部屋割りは先生が何とかするから任せて。頑張ってね。」と言ってくれた。

部屋割りは名前の順になった。
普段、余り付き合わない人とも仲良くなれるようにと言うのが担任が考えた理屈だった。
女子からは猛反発だったが
担任は甘んじて批判を受けてくれていた。

615: 本当にあった怖い名無し 2013/04/02(火) 09:53:59.62 ID:+8+IudDfO
林間学校当日、唯一懸念していたのは担任が余計な口を滑らせていないかという事だったが
○樫は相変わらず「部屋割り、勝手に決めるとか酷いよな~、これじゃクソ森ん間学校だよ~。」「クソ森ん間学校www」「wwwwww」「ウケるwwwクソ森ん間、最悪www」
とのたまっていたので問題無かった。
本で叩きのめしたヤツは休んでいた。
俺が何かを企んでいるのに自分も巻き込まれると思ったんだろうか
眼中に無かったというのに。

618: 本当にあった怖い名無し 2013/04/02(火) 10:26:26.63 ID:+8+IudDfO
この時の林間学校は作戦を遂行する事だけ考えていたせいか、復讐以外の記憶があまりない。
料理などはそれなりにおいしかったハズなんだけれど。

林間学校でのその日の催しも全て終わり、それぞれの部屋に別れる事になった。

○樫は飽きもせず俺に悪態を付いてきていたようだが、俺は持って来た音楽プレーヤーのイヤホンを耳に差して相手にしなかった。

そのまま、夜が深まるのを待った
全員が寝静まるのを待った

チャンスは明日もあるが、決めるのは今日だと思った。

624: 本当にあった怖い名無し 2013/04/02(火) 11:37:46.12 ID:+8+IudDfO
不特定多数の人間が目を覚まさないか気配を探るのは流石に難しかったが
神経をすり減らして作戦を決行した。
トイレに行く振りをして周囲の様子を窺った。寝静まっているようだ。
そのままトイレに立ち用意したペットボトルに用を足した。
部屋に帰って○樫の布団をそっと捲り布団から徐々に衣服に染み込むようにペットボトルの中身を流し込んだ。
目を覚ましたら言い訳は出来ないが、その時はその時。
クソ森呼ばわりされてるのがそのままになるだけ、結局は運任せの博打だったんだが遂行出来たのは天のはからいだろう。
後は小細工を一つ。

夜明けが楽しみだ。

625: 本当にあった怖い名無し 2013/04/02(火) 11:42:30.93 ID:+8+IudDfO
朝、周りは騒然となってた。○学生が寝小便を垂れていたからだ。
○樫は半分パニックで色々、言い訳にもならない言い訳をしていた。

そこに俺が「これじゃ、○樫じゃなくて、おもらしだね。」と一言

部屋は大爆笑・嘲笑の嵐で、一気に他の部屋にまで広まって野次馬が集まって来た。
先生が収拾をつける事態にまでなった

最初は言い訳していたおもらしも布団にくるまって伏せたままだった。

二泊三日の林間学校だったが、おもらしはその日に帰った。
小細工も効いたのだと思う。

626: 本当にあった怖い名無し 2013/04/02(火) 11:45:52.72 ID:+8+IudDfO
同室の自分達に着替えを持ってくるように言ったのだが、おもらしのバックに入っていたのは女物の下、部屋の中は騒然となった。
すでに○樫はおもらし呼ばわりされるようになって「おもらし、女物の下履いてるんだってよ」「おもらしって変なの?」「変にも程があるだろ程が」と話が広まった。

おもらしは立ち直れないような状態で副担任に連れられて帰っていった。

合掌

627: 本当にあった怖い名無し 2013/04/02(火) 11:50:32.08 ID:+8+IudDfO
>>625>>626の間

先生がなんとかなだめて、おもらしにシャワーを浴びさせた

619: 本当にあった怖い名無し 2013/04/02(火) 10:36:16.68 ID:VIPqAjVD0
冨樫だなw 希少姓じゃないかだオケ

628: 本当にあった怖い名無し 2013/04/02(火) 12:06:52.99 ID:+8+IudDfO
文体が拙いのと文字数を把握してなくて連投ですみません。
おもらし君への復讐はこれでひとまず終えました。

>>619
富樫ではないです。名前の順で部屋割りをしてもらったので。

630: 本当にあった怖い名無し 2013/04/02(火) 12:16:15.71 ID:pKLIrQBX0
八重樫か